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太陽を見つめている時間があまりにも長かったので、
私は少女に注意しました。
どうやらマネキン人形になりきっているようでした。
嗚呼ただのメンヘラかと思いましたが気になりましたので、
聞くと、ここへは連れてこられたと言ったような気がします。
こんな調子の出会いだとライトノベル屋さんがどこからともなく
やってきてさらさらと記述していくに違いないと思いましたので、
どこかで転換しなくてはと焦燥に駆られ、昨日読んだ安部公房の壁の表紙のらくだを思い出しました。nこぶらくだです。こぶの数はいくらだったのでしょうか。私には思い出せません。しかし今朝の私に聞くとこぶはふたつだったと言います。*1
ノックノックお母さんが呼んでいます。部屋にはマネキンが置いてありました。球体関節人形です。イノセンスに出てきたやつです。天野可淡とかです。*2
昨日は人形遊びをしたまま寝てしまったんだな。と思い出しました。
今思い出した私はふたこぶらくだと覚えていた方の私です。きっと上にはもう直列に思考をする私yがいるでしょうから、私に思考が戻ったときは常に分かりやすく私だということを口にだすのを決まりにしています。やっかいなのは並列私xが存在していることです。参照できるのは直列私の下の私yだけ、並列私は互いに存在していることは把握しているが、(もしかしたらにぶい〈私〉はなんにも知らずに日々を過ごしているのかもしれない)ただそれだけ。今のところ私にできるのはこの身体のしそうなことを状況から判断してするだけ。z軸なんてのもあるのかもしれない。もしかしたら三次元上でのマッピングなんてできないのかも。今分かっているのはそれぐらい*3
みたいな夢を見た。
自分がxyz軸に分散していて増殖していく。
縦軸の上位層にいる私は下の私を参照することができる(その場合、聞くという表現をした)が、横軸は互いに干渉できない。
微妙に同じような意識を共有しているように思えるのは、意識の盲視みたいなものだと思って頂ければ
盲視 - Wikipedia